フィラリア予防

 フィラリアは蚊によって媒介され、犬の心臓に寄生する虫で、犬にとって恐ろしい病気のひとつです。その感染率は非常に高く、ほおっておけば虫が蓄積され、心臓の弁膜障害を起こしたり、血液の循環が悪くなり、腎臓、肝臓、肺など全身に影響を及ぼすようになります。症状は毛づやがなくなり、やせてきて活気がなく、咳や息切れがあり、疲れやすくなったりします。さらに貧血や腹水、血尿(血色素尿)や呼吸困難、失神や喀血などの症状も現れますが、このような重い症状が出てからでは手遅れになりがちです。

 予防法は、蚊から移された子虫が心臓へ移行する前に、薬で殺してしまう方法がとられています。したがって蚊が出なくなってもしばらくは、継続して薬を与えなければなりません。予防薬は1ヶ月に1回飲ませるものと、年1回の予防注射あります。ただし、万一フィラリア症にかかっている犬にいきなり予防薬を与えるとショックを起こすことがあるため、一夏以上経験した犬には毎年、蚊の出る季節の前にフィラリアに寄生しているかどうかの血液検査が必要です。

混合ワクチン

赤ちゃんの時は

 お母さんからもらった免疫は、生後2-3ヶ月頃から無くなり始め、伝染病にかかってしまう危険性があります。

 伝染病は時に大切な愛犬愛猫の命さえ脅かす恐ろしい病気です。

 免疫が無くなる時期は、ワンちゃん・ネコちゃんによって違います。

 確実に伝染病から守るためにも、生後2-3ヶ月頃から数回のワクチン接種が必要です。

 あまり早期に接種し終わると、免疫が1年続かないこともあります。

 適切な時期に、適切に接種することが重要です。

 

 ワクチンを接種したら、必ず証明書をもらい、1年間保管しておきましょう。

1歳を過ぎたら

 

 無事に一歳を迎えられましたね。でも、お出かけ先や、身近な散歩コースなど、伝染病の危険がいっぱあります。年一回のワクチン接種が愛犬愛猫を守ります。

避妊・去勢手術

 犬の避妊・去勢する時期は、ちょうど歯が永久歯に変わる時期(5ヶ月~1年以内)が良いと思います。

 あまり早すぎても、生殖器の発達が悪かったり、将来、ホルモン系の病気を引き起こす可能性もあると考えています。

 オスの場合、精巣が2つあるのを確認しましょう。停留睾丸といって、お腹の中に精巣が残っている場合、それを放置しておくと、中年以降に高率に腫瘍化します。

 必ず腹腔内の精巣も摘出してもらえるのか確認が必要です。

 犬でメスの場合、卵巣と子宮体を同時に摘出するのかも確認が必要です。子宮体が残っている場合、それは将来子宮蓄膿症になる可能性があります。

去勢手術のすすめ

 オス犬のマーキング(片足を上げて放尿)は、なわばり意識からする本能行為です。大型・小型犬に関係なくオス犬であれば必ずこの行動を取ります。他の犬に対して、威嚇したり吠えたりする行為もおなじです。また、オス猫ではスプレー行動になります。

 去勢手術をすることで、マーキングや遠吠え、威嚇行為や喧嘩による外傷が軽減されます。また、睾丸ガン・肛門周囲線ガン・前立腺ガンなど、さまざまな病気の予防効果があります。さらに、犬の散歩中の交通事故での死亡や怪我の多くは、発情期中のメス犬の匂いを嗅ぎつけ、一目散に駆けつける本能行為で、おこることが多いようです。こういった悲しい事故も、未然に防ぐことにもつながります。

 オス猫の場合、家出や喧嘩による外傷もぐっと少なくなります。

 当院では、体内に糸を残さないよう、血管シール専用電気メスで、血管を止血しています。

避妊手術のすすめ

 メス犬は、年に2回(約6ヶ月周期)発情期(生理)を迎えます。 発情期間は約2週間あり、この期間中フェロモンを発散させてオスを誘います。メス猫では、年に3回発情があり、1ヶ月以上続きます。この期間は、体調不良やストレスから人間に噛み付いたり吠えたりします。ふだんどんなに、おとなしい犬や猫でもこの期間だけは、過敏反応を起こしてしまう犬や猫が多くいます。

 避妊手術をすることで、肉体的・精神的なストレスを回避でき、人間にとっての問題行動は、極端に軽減される事が非常に多いです。また、犬の死因でもっとも多いのが、人間と同じで「ガン」です。メス犬のガンの約50%が乳腺ガンです。初めての発情期を迎える前に、避妊手術をすると、乳腺ガンになる確率は200分の1くらいになり、ほぼ心配の必要がないレベルになるのです。その他にも、子宮蓄膿症・子宮ガン・子宮内膜炎・アレルギー・糖尿病などの予防にも効果があります。

 当院では、極力体内に糸を残さないよう、血管シール専用電気メスで、血管を止血しています。

お問い合わせ

アウル動物病院

〒477-0032

愛知県東海市加木屋町2-162

電話 0562-35-1124

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